昼間はそれほど気にならないのに、夜夜中そして明け方の救急車のサイレンにはつい耳を澄ませてしまう。 今朝も午前5時半くらいだったろうか、つんざくようなサイレンの音が聞こえた。 サイレンの音や、階下から聞こえるようにしてあるおじいちゃんの呼び出しベルの音には耳が敏感になっているのですぐに目が覚める。

10分かそこら経ってからまた、サイレンの音。 急病人を車に運びいれ、病院に搬送するべく、救急車が出発をしたのだ。 連れ合いと、どこのお家かしらね、と話す。 新興住宅街も、徐々に高齢化が進んでいまやうちの町内でも65歳以上のシニア世代が9%を占めるというから、救急車のお世話になることもめずらしくはない。

どこのお年寄りかしら、と思っていると、いや救急車で運ばれるのはなにも年寄りとは限らないよ、と連れ合いが言った。 そうよねぇ、心筋梗塞とかは働き盛りの中高年にも降りかかることがある。 

救急車のサイレンを聞いた後、ご近所からお宅のおじいちゃまかと思ってシンパイしていましたわ、と挨拶されることもある。 近所の高齢の人が運ばれたりした場合、一日二日経って町内に訃報回覧が回ったりすることも、今までに何度もあった。 あんまり聞きたくないのが救急車のサイレンだ。
 
♪夢破るサイレンの音にドキリの朝